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能について

能は日本を代表する芸能でセリフや音楽からなる仮面劇です。西洋でいうオペラやミュージカルにあたると思ってください。

もともとは奈良時代に中国から伝わった散楽が原型と考えられ、物真似を主とした滑稽な芸能でありました。その後猿楽と呼ばれるようになり、田楽や延年と結び付き現代の演能に近い形が出来上がっていきました。
そして今から650年程前の室町時代に観阿弥、世阿弥親子によって大成され、主に武家の間に広まっていき戦国大名も能を好み、自ら舞台で舞ったりもしたようです。

明治維新のおり、猿楽から能楽へ名称が変更されます。

数年前にはユネスコの世界無形文化遺産に指定され、日本を代表する芸能であることが広く知られるようになりました。

能には歌舞伎で用いられるような大掛かりな舞台装置や道具は無く、必要最小限の物しか使用しません。これは見にきていだだいているお客様に景色や場面を想像して頂き、一緒に能という芸能を作り上げる作業をお手伝いして頂く必要があります。ある意味不親切に思われがちですが、受けるだけではなく積極的に参加する芸能であると私は思っております。

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