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笛について

能の笛は雅楽で用いられる龍笛(りゅうてき)を祖とすると考えられます。

能管とも言いい、材質は煤竹(すすだけ)です。…煤竹とは昔の家の屋根の骨組み等になっていた竹で、囲炉裏の煙に何十年もいぶされ茶色くなり強度が増したものを指します。

笛の一番の特徴的な部分は、息を入れる歌口と指で押さえる指孔の間にある少し太くなっている喉というところです。この内部にもう一本別の細い管が入っており、能管の一番高い音であるヒシギを出す役目を担っています。
四つの楽器の中で笛だけがメロディーを奏でることが可能ですが、吹き手によって調子が異なり合奏には不向きなところがあります。しかし、他人とは違う何かを追及するにはこれ程すばらしい楽器はないと思います。

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